翻訳に役立つ科学講座

1999年~2000年「通訳翻訳ジャーナル」(イカロス出版)に連載していたものを元に再構成しています

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第4回 半導体

半導体の「ダイオード」や「トランジスタ」などの基本素子について、避けて通うろうとする方がいますが、感心しません。技術翻訳には、コンピュータ翻訳であれ、通信マルチメディア関連、特許やその他の産業の翻訳であれ、半導体は必ず出てきます。翻訳家と…

第3回 光ファイバ

今回は光ファイバ(optical fiber)の解説をいたします。第1回目で、光の波動性(wave)と粒子性 (particle)について、2回目では光から電気に、又電気から光に変換(transform)することと、変調(modulation)と復調(demodulation)を学びました。 光ファイバの試…

第2回 光通信システムの構成

光通信の基本的な要素を図2-1に示します。信号は、先ず変調され(modulate)、次に電気から光にと変換(transform)され、伝送路(transmission line)を通って、今度は逆に光から電気へと変換され、復調(demodulate)され、最後に信号出力として取り出されます。…

第1回 光の粒子性と波動性

光は波か、粒子か? 光は波(wave)か、それとも粒子(particle)か?という論争は遠くギリシャの時代からあったらしいのです。光は直進するということ、物体に当たると入射した角度と同じ角度で反射されるということや、光が水面の波のようにうしろ側にまわ…